ぽんずlog

日常と好きなもの、とりとめもなく綴る雑記ブログ

資格を取っていたとしても、仕事ができるとは限らない

新卒入社した企業で働いていたころ、ずっとモヤっとしていたことをここに残します。
※今は退社済

私よりも1年後に同じ部署に入ってきた、新卒入社だけども4~5つほど年上だった後輩の話です。

2つほど資格を取得していたようで、「知識もあって、優秀なんだろうなあ・・・」と思っていました。

しかし、実際にはプチ遅刻が多かったり(5分くらいの、本当にプチ遅刻だけども)、メールの誤字脱字が多かったり、成果物のクオリティがだいぶ粗かったり・・・といった状態でした。

1年目の場合は、あらゆる失敗は、むしろ当たり前だと思っています。先輩の指導だったり、日々の業務の小さなことから学んだりして改善していくもの・・・だと思っていたんです。

それが、2年目になっても、3年目になってもぜんぜん改善しなかったのが現実で。周囲のアドバイスも本人には何も響いていなくて。

私自身は直接業務で関わったことはほとんどなかったものの、どのプロジェクトに入っても、成果物のクオリティは低いうえにスケジュールを守れたことも1度もないような状態をずっと見てきました。

いわゆる報連相もまるで出来ていなかったらしく、マネージャーが「もう何もやらせるな・・・」と他の社員に指示する始末です。

開き直っているのか。
鈍感なのか。
図太いのか。

いくら考えても、私には理解できませんでした。イライラなのかモヤモヤなのか。蓄積する一方でした。

そしてこの状態が続くと、周囲からの信頼なんて得られるはずもなく、その人には自然と仕事が振られなくなるんですよね。振られたとしても、簡単な責任の少なさそうな仕事。

質と量、ともにそうでもない業務なので、当の本人は「暇だ」とかなんだとか言っていたのを覚えています。周囲の気配りなどにも限界はあるはず・・・自分自身にも問題があることに気づき、それを改善しようという考えになぜ至らないんですかね?

これでは、周囲が疲弊してしまうのも無理はありません。

このとき、「あぁ、こういうタイプは転職せずにずっと居続ける人間だ」思いました。周囲からどう思われているかも、まるで気にしていないようでした(ある意味うらやましい)。

人間関係やらなにやらで必要以上に悩むこともないのでしょう・・・。転職することが選択肢に入らない、そもそもその発想にならないのでは、と思います。

「図太い」
・・・もしかしたら、この言葉が適切かもしれません。

 


すでに私は退社してしまったので、その人の近況は分かりませんが、この一連の経験で、「資格を取っていたとしても、仕事ができるとは限らない」という学びを得ました。

勉強ができることと頭が良いことは別物・・・と似たような感覚でしょうか。

試験には正解がありますが、日々の仕事では正解がない、または正解が複数のケースがほとんどだと思います。状況から判断し、ベスト(あるいはベター)な選択をしていく。これが、資格は取れても仕事はあまりできない人が不得手な傾向があるのでしょうか。

もちろん、資格は決してマイナスになることはないはず。しかし、それでも仕事ができずに周囲に負担をかけ続け、そのうえそれに気づくこともできないのであれば、それはお互いにとって大きなマイナスになるように思います。

1人で完結する仕事はおそらく存在しない・・・自分のすべきことももちろん大事だけども、視野を狭めてしまって周囲がまるで見えていないような状態になってはならないな、と思った一連の出来事でした。