十の位が、今月で3になります。なんだか、20歳からここまで長かったような、短かったような不思議な感覚です。よく無事にここまで生きてこれたな、とか変なことを考えてしまったり。
19から20になるときに、どんなことを考えていたのかも全然覚えていません。でも、「10年前と比べると、成人の数が1/10になりました」とかいう衝撃の言葉を聞いた成人式に出席したのは、かろうじて覚えています。今はどうなっているんだろう、地元。当時のさらに何分の一かになってしまっているのでしょうか。
20代の始まりは、まだ大学生。吹奏楽に飽きて軽音楽サークルに入ったものの、ギターが全然できなくて、ドラムに転向したのはこの頃でした。学業に関してはどうだったかな。あまり印象に残っていないということは、ものすごく優秀なわけでも、極端に劣等生だったわけでもなかったんだと思います。オーストラリアとイギリスに短期留学したのはいい経験でした。
20代前半は、学生から社会人になるというあまりにも大きな変化に、心配性な私は耐えられるのだろうか、とずーっと不安だったことは覚えています。今も「自分はこれでやっていけていることになっているの?」という気持ちは消えません。悩んでいること、違っているように見えて結局変わっていないですね。
社会人になって数ヶ月後に、大学時代の友人の訃報を聞いたときの、「悲しい」の一言だけで簡単に済ませられないような感情も、忘れたくないからここに書いておこう。なんとか休みを取って葬式に参列して、次の日の仕事はもはや泣きながらやっていたよね。今も思い出しただけで泣きそうになります。それだけのダメージがありました。
特に大した変化もなく、しれっと30代に突入するんだろうけれども、必要以上に焦りたくもない。若さがこれから確実に無くなっていくのは分かっているけれども、それに絶望したくもない。なんだかちょっと怖いし、複雑な気持ちです。なんなんでしょうね、これ。
30歳になる前にやっておきたいことはある程度達成できたので、次は30代でやってみたいことを書き出してみようかな。いざ書いてみたら、新しいことなんてあまり書けなさそう。それでもいいから、いろいろ書き出してみるつもりです。
嫌になることも、死ぬほど辛いこともたくさんあったし、「もう無理かもしれない」と思ったこともあったけれど、頑張ったよね。一つの区切り、お疲れさまです。これから迎える30代、きっと期待も不安も両方抱えながら、なんとか生きていくんだと思います。